あらすじ
英国留学の夢を叶え、パブリックスクールに入学した亜夜子。しかしそこで出会った変人監督生・レイは、亜夜子をファグにして、従僕のように扱き使い、生徒が起こした事件に首を突っ込むのだった。亜夜子が振り回されているようで、実はレイが振り回されている? 英国学園ラブコメ。
全二巻。
「あなたは《切り裂きジャック》なんですか?」(亜夜子)
既刊
- 亜夜子と時計塔のガーディアン 秘密のお茶会
- 亜夜子と時計塔のガーディアン 約束のチョコレート
執筆当時の思い出
二巻目はもっとすっきり終わらせることもできたとは思うのですが、自分の中では彼らの話は(悪役のあの人も含めて)終わっていないもので、こういう結末になりました。エンターテインメントとして読者の満足度を優先させるならもっとちゃんと終わらせるべきだったのかなあという悔いがあります。二巻は書きたいこと書いてしまいました。
校長先生がお気に入りです。当時のパブリックスクールの校長は若くして任命される場合もあり、何十年もその地位にいて学校運営に大きな力を持っていたそうです。
今作を読んだ友人に指摘されて気付きましたが、私は主従逆転ものの関係性が好きみたいですね。亜夜子とレイもファグとファグマスターという上下関係がありますが、逆転している場面が多々あります。
思えば他の作品でもそういう要素はよく出て来ます(女王にして奴隷であるクレシャナ、その主人だったウルベルフ、彼女の家臣だったが裏切ったガリオン、師弟であるリティーヤとヤムセなど。カップルではありませんが「光炎のウィザード」の逃がし屋親子も母親が子どもとして振る舞っています)。
あらすじページの亜夜子のイラストが可愛くてもだえてました。イングリッシュガーデンで野点ををさせてみたかったですね。